歯周病の治療の流れと治療方法の一例です(症状、原因によって異なります)。
歯を押すとグラグラすると来院されたOさん。痛みはないとのことでした。
Oさんの治療の流れと費用をご覧ください。
症状、生活習慣など問診表に記入していただいた後カウンセリングを行います。
初めての診察には、十分なお時間をいただいています(30分~1時間)。
歯周病の進行段階は歯ぐき(歯肉)を診るだけでは判断できません。
歯周ポケットの深さを確認するほか、レントゲン撮影によってあごの骨の状態を確認し、歯周病の進行段階を判断します。
Nさんは歯周ポケット(歯と歯ぐき(歯肉)の境目の溝)の深さは、4mm程度で軽度歯周炎でした。
患者さまと相談の上、治療方針を決定します。
歯についた歯垢(プラーク)や歯石を除去するスケーリングを行います。
普段のケアでは取り切れなかった汚れなども合わせて除去し、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)や歯石を取り除く、歯周病治療の基本治療です。
比較的軽い歯周病であれば、歯や歯の周りを清潔に保つ治療を続ける事で治す事ができます。炎症が歯肉の奥まで進行し歯周組織の破壊がひどい場合には、歯肉を切開し、歯根についた歯垢を取り除く歯周外科手術が必要となります。
スケーリングして歯茎がどれだけ引き締まったか検査の後、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)を行います。
「歯の見える部分」のプラークや歯石を除去するスケーリングに対し、SRPでは「歯ぐき(歯肉)の下にある根の部分」のプラークや歯石を除去します。
その後歯の根の表面をつるつるにすることでプラークの再付着を防ぎます。プラークや歯石を除去し、かつプラークが再付着しづらくすることで、歯周病の改善を促す処置です。
深さによっては麻酔をすることもあります。治療時間は 部位、状態によって違いますが、30~60分程度です。治療後、若干違和感はありますが、ズキズキとした痛みはありません。
再び歯周ポケットの深さを確認します。症状の改善が見られる場合はメンテナンスへ。
まだ改善が見られない場合は、歯周外科治療を行います。
Oさんは改善が見られたため定期的なメンテナンスをおすすめしました。
歯周病は再発のリスクが高い病気です。
せっかく治っても、また口腔内に歯垢・歯石が溜まってしまうと再発してしまいますので、口腔内の健康を維持するためにも治療後のメンテナンスが重要です。
【治療を受けたきっかけ】
歯磨きをした時に出血があり、見た目は歯が大きくなってきたような気がしたので。
【心配だったことはありますか?】
歯を抜かないといけないかもしれない不安がありました。
【治療を受けた感想は?】
今までのブラッシングが間違っていたことを知り、教えていただいた通りにしたらもちろん治療のおかげもありますが毎回良くなっていくので苦痛がなく通うことができました。
歯間ブラシも続けていき、少しでも多く歯が残せるようにケアしていきたいと思います。
Oさんは比較的軽い歯周病でしたので、歯や歯の周りを清潔に保つ治療を続ける事で改善することができました。
炎症が歯肉の奥まで進行し歯周組織の破壊がひどい場合には、歯肉を切開し、歯根についた歯垢を取り除く歯周外科手術が必要となります。
しかし、従来の歯周外科手術では、歯周病の進行を止める事はできましたが、失われた歯周組織は再生しませんでした。
エムドゲインゲルを使った歯周外科手術があります。
エムドゲインは、歯周外科手術の際、組織が失われた部分に歯周組織の再生を導くゲル状の材料を塗る方法で、失われた歯槽骨の再生を伴う強固な付着機能をもつ歯周組織の再生を促します。
手術をしてから、歯槽骨が再生するまで、6ヶ月~1年ほどかかります。
この間に、プラークコントロールが不十分で、歯周病が進行すると、再生治療は成功しません。
正しいブラッシングによる歯周病予防が何より大切なのです。
※エムドゲインゲルを使った治療が行えるかどうかは、歯周病の程度や患者さんの健康状態によっても異なります。
※この治療法は健康保険では行えず、保健外治療(自費治療)になります。(¥80,000~(税別))
きばやし歯科医院では豊富な経験から、歯周病に対する的確な治療を行っています。 不安なことや、ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。