歯並びが悪いまま放置していると、体にも影響が出てきます。歯だけの問題ではないのです。体全体のバランスにも関係し、頭痛・腰痛・肩こり・めまいなどを誘発するおそれがあります。
歯並びが悪いと、歯ブラシをきちんと行うことが難しく、磨き残しを作ってしまいます。
その磨き残しは時間が経つと“歯垢(プラーク)”とよばれる細菌のかたまりになり、やがて歯石となり虫歯や歯周病の原因となります。
歯垢(プラーク)がついた状態で、そのまま放っておくと虫歯になったり、歯周病が進行し、抜歯しなければならない事態につながります。
歯並びが悪いと、噛むときにあごにかかる力が均等に分散されず、あごの関節への負担が大きくなります。
「口をスムーズに開けることができない」「あごの関節や周りの筋肉が痛む」などの症状が現れる「顎関節症(がくかんせつしょう)」が引き起こされるリスクが高くなります。
また、あごのバランスが悪くなると、ひどい場合は顔がゆがむこともあります。
噛み合わせが悪いと、あごが不自然な動きをするので、 あごから肩にかけての筋肉に無理な力がかかって肩こりや頭痛などの原因の一つになることがあります。 また、噛み合わせは姿勢とも深く関わっていることもあります。
他に消化器への影響も考えられます。
噛み合わせが悪いとよく噛めないだけでなく、唾液の分泌が悪く、消化しにくい状態で胃に送られることになり、結果的に胃腸に負担がかかってしまいます。
主に固定式のワイヤー矯正装置を装着し、永久歯の正常な噛み合わせと、上下の顎のバランスを整える治療を全体に行います。
矯正装置は表側からの装置や裏側からの見えない矯正装置があります。
治療期間は2~3年必要で、来院間隔は1ヶ月毎程度です。
きばやし歯科の全体矯正は、日本矯正歯科学会認定医 西田美穂子が担当いたします。
(第4金曜午前)
本格的な全体矯正と違い、補綴(クラウンやブリッジの治療のこと)やインプラント(人工歯根) 治療をする際、歯の位置や傾斜が不具合で予後が悪くなることが予想される場合に、事前に歯並びの修正するときなどに行います。
本格的な全体矯正よりも期間は短く、2~6ヶ月ほどしかかからず、その後に補綴 やインプラント治療を行っていきます。
この処置により、長持ちする治療が可能になります。また、本来、抜かなければならいような歯を最大限生かして、
できるだけ長く使うために用いられることも部分矯正の特徴の一つです。
歯を削り、セラミックの被せ物(クラウン)で歯の形を変えて見た目の歯並びを改善する治療法です。
歯を移動しないので、後戻りがなく、短い期間で対象の歯並びが改善できる方法です。
歯の表面を少しだけ削り、その上に貝殻状のセラミックを接着させる治療で、すきっ歯のすき間をなくしたり、欠けた部分をカバーするなど、狭い範囲の歯並びの改善に用いられます。歯の形を大きく変えることには向いていません。
治療が完了して、せっかく理想の歯並びに近づいた歯も、虫歯や歯周病によって失ってしまうことになれば、元も子もありません。そのような事にならないよう、ご自宅での歯磨きなどによるセルフケアに加えて、歯科医院での定期検診が必要です。定期的にメンテナンスを受け、大切な歯を守っていきましょう。
様々な矯正の治療法がありますが、それぞれの治療方法や特徴は異なります。
また、患者さまの歯並びや年齢、ライフスタイルによっても、適した治療方法は異なりますので医師とよく話し合って決めましょう。